薫風の季節に亡き母を想います。
そして、清楚で豪華なカサブランカの花を思い出すのです。
母が入院しているときも、畑に重たそうに幾つもの
花をつけたカサブランカが雨に打たれていました。
デジカメに収め、病室の母に見せると顔をほころばせていました。
数本切って、わたしは機上の人となりましたが
その華やかさと香りに空港などでは他の視線をたっぷり感じました。
飛行機のなかではあまりの大きな花束に、座席をひとつ
サービスしていただいたほどです。
花を育てることが大好きだった母は、5月末に逝き10年になります。
つい、このあいだのことのように思えます。