由布岳です
九州新幹線が開通したころ、新しモノ好きな
わたしは、さっそく湯布院へ。
博多から「湯布院の森」だったかの豪華なパノラマの
列車に乗って車窓に移り変わる新緑をたっぷり愛でました。
のどかな田園地帯や山々に囲まれたその地はひととき
日常を忘れるほどのたおやかさです。
ところが湯布院の駅に着いてびっくり!
それまでの鄙びた風景からは想像もつかないほど
おしゃれな町並みが出現しました。
瀟洒なレストランや、みやげものやさんが、
まるで軽井沢を想起するような賑わいであり
少しがっかりしました。
都会的な雰囲気は似合わない感じがあります。
でも宿のご主人が車で駅に出迎えてくれ、山々を
愛でながら奥深い温泉郷につくと、新緑の
かぐわしさと青さが目に沁みました。
エメラルドグリーンの温泉に初めて浸かったのも感動でした。
都会に住む人間は、異郷の地はそのままの姿で
あまり変貌して欲しくないと思ってしまいますが
住む人にとってはまた別な想いもあるのでしょう。
由布岳は悠々と客人を迎えてくれました。